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It's my RPG.

日々のささやかなこと。

【理想と現実の狭間で】ちょい断捨離の威力

SLOW_minimalize

学生の頃、ドイツ出身の建築家のLudwig Mies van der Roheの “Less is more” という言葉と出会った。

誰にでもわかる20世紀建築の3大巨匠―ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、F.L.ライト (Magazine House mook)

ミース・ファン・デル・ローエ 真理を求めて

 

より多く趣向を凝らして飾りだてるよりも、そういったものがない方が際立つ、といったニュアンスだろうか。近代建築の巨匠の一人とされていて、その作品はまさに “Less is more” だと感心した。

 

それと同時に “simple is best” とはまた違ったニュアンスの表現の仕方があるんだなぁと、自身の英語力自体はは未熟ながらも、シンプルだと思っていた英語表現の奥深さも感じられて感動に近いものを得た。

 

それ以来、

“Less is more” は私の人生のテーマ

になった。

 

学生時代に使っていたノートの表紙にも書いていた。メールアドレスなんかに使ったりもした。何かにつけて、自分を表現する言葉にしてきたけれど、それが言葉の一人歩きだったということに気付いたのは、大人になってから断捨離という言葉と出会って、さらにずっと後。つい最近のことである。

 

私自身はどちらかというと、物を取っておくタイプの人間で、巡り巡って何かに使えるだろうと考えてしまう。なんでもかんでも収集したりしているので、よくハムスターとかリスとかそういう類のものに例えられる。因みに子年生まれ。

 

具体的には、何かのパッケージやどこぞのパンフレット、商品タグ、雑誌、何かのパーツ、箱など入れ物、使いかけで次にいつ使うか分からないレターセット、学生時代の教材やノート、着心地、使い心地のしっくりこなかった服や鞄…挙げるとキリがない。兎に角なんでも取っておくという習性だ。

 

まだ収納しきれているうちは良かったが、次第に、もはやどこに何を入れているか、自分が何を持っているかが分からなくなり、探すのに時間がかかったり、持っているにも関わらず、見つけられずに無駄な買い物をして、持ち物を増やすという状況に陥っていった。

 

暗黒期と言うのだろうか。ふと、色んな事が上手くいってないような心持ちになって、自分の生活を見直すようになった。人目には分からないくらいの変化でしかないが、自分の中ではごく小さな爆発を起こしたような人生の転換期だった。丁度厄年のあたりの事だったから、人の人生というものは何者かにコントロールされているのでは?とさえ思えてくる。色んな物を抱え込んでいる自分の空間はブラックホールだ。迷い込んでしまったが、抜け出す方法は無くはないはず。

 

実際には、私の空間(部屋)が見違えるようにスッキリした、とか、何にも無くなった、とかいうことは無い。では何が変わったのか。

 

ここで、断捨離という言葉を改めて噛み砕いてみようと思う。元はヨガの言葉なのかな?

断行…不要なものを買わない、取り入れない

捨行…今ある不要なものを捨てる

離行…モノへの依存から離れる

といった意味合いを『断捨離』と表現するらしい。やましたひでこさんがその言葉を広めた第一人者だそう。今更ながら、そうだったのかーと知る。

大切なことはすべて日常のなかにある

モノを引き算して大人のすっきり生活

モノが減ると心は潤う 簡単「断捨離」生活

 

「モノ」だけに注目すると、私の場合は断捨離ではないのかもしれない。私の実践しているステップは

❶人生(生活)の中で大切にしたい事を考える。

❷❶の為に必要なモノをピックアップする。

❸自分が使う1軍アイテムのどんなところを評価しているのか見つめ直してみる。

❹本当に必要なアイテムを揃える。

❺自分の元で活躍出来ない物の嫁ぎ先を探す。

❻掃除など活用できるものはする。

❼廃棄

 

はっきり言って手間も時間もかかる。また改めてそれなりにお金もかかっているかも知れない。でも『今の自分』を充実させる為の取り組みだから、念入りにやっているという感じ。ぼちぼちやってくのが苦じゃない人向けかな。祭りのように一気に盛り上がって収束させる感じが好きな人にはあんまりオススメ出来ない方法です。

 

私の場合は、自分の持ち物をアップデートしつつ、廃棄したもの、人手に渡ったものには敬意を払って、その写真をノートに貼り付けてみた。捨てたものに関しては、自分を納得させる為の「手放す理由」を添えて。

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表紙にLess is more と書いた学生時代のノート。白いページがまだ沢山あったので取っておいたけど、この機会に『捨てたものーと』として活用することに。

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人手に渡ったものは、ほぼ日手帳のマンスリーページに写真を貼り付け、活躍してくれてるといいなぁと思い出に形を変えた。

 

つまり私が断捨離したものは、

 

『何を大切にして生きるか』

について考えるのを放棄していた自分

 

お陰様で、ミースの “Less is more” って、「本当に必要な要素だけに的を絞って構成する」って、もしかしてこういう事?というところに立てた感じがします。ここからが本当の始まりかな?

 

ミースは建築だけで無く、椅子なんかもデザインしていて、将来、こんな椅子に座って読書したりする日が来るといいなぁと妄想せずには居られない。心を豊かにするための買い物ならば素晴らしいと思うし、決して断たなければならないことではないと思う。